公益社団法人 青少年健康センター 茗荷谷クラブ
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サイレントマジョリティに手を差しのべてください


3049万4千人。この人数は何を表すかお分かりでしょうか?

これは日本人口1億2601万人中(2020年2月1日現在概算値)、生涯にわたって精神疾患に罹る人の数です。生涯有病率24.2%(平成18 年度厚生労働科学研究費補助金(こころの健康科学研究事業)こころの健康についての疫学調査に関する研究 主任研究者 川上憲人 東京大学大学院医学系研究科・教授)で計算しています。現在はもっと増えていると言われています。

世界や日本の中で、食糧が乏しく飢えている人が約10.8%(ユニセフ報告書2019)といわれています。このような人へ私たちは手を差し伸べることは急務です。資源エネルギーが枯渇している状況で、新しいエネルギーを開発することも必要でしょう。私たちは、そういう人たち・子どもたち・世界への想像力は容易に持つことができます。

しかし、24.2%の人たちが、日本では、生涯で精神疾患にかかる人がいることに想像をめぐらすことはできるでしょうか?相模原障害者施設殺傷事件の例にもありますが、障がいを持つ人への偏見はなかなか克服することは難しいように感じます。

精神的な飢え、精神的なエネルギーの枯渇を感じ、ギリギリの人生を送っている人がいること。そして時に自分で命を絶つという痛ましい状況まで追い込まれる方もいること。日本国内に3千万人を超える人たちが将来にわたって精神疾患で悩み、その周りの方も同様につらさを感じていることに想像をめぐらせてほしいのです。

4人の家族世帯に1人は、そのような方がいると言っていいのです。精神疾患の方だけではありません。ひきこもりの方とそのご家族、発達障がいを抱える方、知的障がいを抱える方、認知症を抱える方、そこにひとくくりに出来ない方とそのご家族など挙げれば限りはありません。

政治やマスコミで取り上げられる大きな声に注目していくことは当然だと思います。 しかし、大きな声を上げることが出来る方は、精神的なエネルギーがある方でもあります。精神的に飢餓状態でエネルギーが枯渇している人たちは、声をあげたくても、連帯するエネルギーもないまま、自分を恥じ、適切な言葉を見つけるすべを持たずに、静かに沈黙せざるをえないのです。この人の声は誰が聞きとるのでしょう?この人たちの声はなかったことになるのでしょうか?

沈黙せざるをえない少数派のことをサイレントマイノリティと言いました。しかし、声を上げるエネルギーを持てず、団結する気力もないけれど、その人たちの人数を数えていけば多数派になる。「サイレントマジョリティ」(静かに沈黙せざるをえない多数派)、声をあげられない(voiceless)人とでもいう人たちがいることに思いを馳せてほしいと願っています。

私たちは精神的な飢えが満たされ、精神的エネルギーが枯渇した状態から少しでも回復してくれば、できることはしたいと考えています。コミュニケーションは苦手だけれど、何かできる範囲の活動や仕事が出来たらと願っています。

障害者枠就労(2019年4月 民間企業法定雇用率2.2%。国都道府県市町村法定雇用率2.3%)は企業や行政にとってメリットがありますが、週20、30時間以上の枠や障害者手帳の取得者のみという制限があります。

超短時間雇用、中間的就労、ケアとしての就労などの新しい試みも、協力企業・団体などの協力で始まっていますが、まだまだ少ない状況です。

企業の方には、そういう方に仕事や活動の一部を与えて頂ければありがたく思います。
行政でも、民間事業者・支援団体に委託を行い、支援する新しい試みが始まっていますが、まだまだ一部の行政機関にとどまっています。障害者枠就労以外でのグレーゾーンの方も取り組める生活、医療、仕事ができる環境作りにも、より一層の支援を頂きたいと願っています。

教育関係の方にも、スクールカウンセラーのみならず、スクールソーシャルワーカー、スクールロイヤーの配置も始まり、障がいを持つ人への合理的配慮が小中高から大学まで言われるようになりましたが、障がいを持つ方への支援が中心で、グレーゾーンの人、サイレントマジョリティ、精神的な飢えを感じる多くの人への支援はまだまだ不足しています。

大企業などで障がい者を雇用するための特例子会社(平成30年6月1日現在 486社)は増えつつありますが、特例子会社を持つ大学は全国で5大学のみです。教育関係の方にも民間の支援機関と連携し、障がいを持つ人、グレーゾーンの困難を抱えた人への想像力が及ぶ教育をするために協力連携をして頂ければと考えています。

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協力いただいている企業・団体様についてはこちらをご覧ください

<中間的就労支援団体> 

高齢者福祉施設神楽坂様
清掃活動に参加させていただいています。

障害者支援施設リアン文京様
清掃活動に参加させていただいています。
その他祭りにも出店させていただいております。

読売センター湯島
茗荷谷クラブの中間的就労の提携先です。

ディースタンダード株式会社
茗荷谷クラブの中間的就労の提携先です。

<アルバイト請負事業> 
協力企業で短時間のアルバイトを継続しながら仕事に慣れていくものです。

株式会社シミズオクト様
2012年10月より備品センターでアルバイト請負事業を実施しています。2020年3月現在、10名のメンバーさんが参加中です。

不二興産株式会社様
清掃活動の指導をいただき、施設での清掃活動や大学での清掃アルバイトに参加させていただいています。

高齢者福祉施設神楽坂様
2020年4月より、ご協力のもと清掃アルバイトが始まります。

<障害者枠就労> 

明治記念館様
さまざまな部署で就労させていただいています。2020年3月現在、4名が参加しています。

<その他様々なご協力> 
協力企業で短時間のアルバイトを継続しながら仕事に慣れていくものです。

株式会社デジタルハーツ様
ゲーム・イベントなどを通して、プロゲーマーさんと交流しています。

キャピタル株式会社様
コーヒー教室、紅茶教室を開いてくれています。

インド料理ユニット マサラワーラー様
南インドカレーの作り方を教えてくれ、オリジナルカレーのご指導をいただきました。

以上の企業・団体のスタッフの皆様には大変感謝しております。

職場体験やアルバイト請負事業にご協力いただける企業・団体さまを募集中です。ご連絡をお待ちしております。 

<行政機関> 

  • 東京都 2011年4月より、東京都若者社会参加応援事業の研究事業が始まり、現在は登録団体となっております。
  • 文京区 2014年4月より文京区ひきこもり等自立支援事業「STEP」(support支援/talk相談/experience経験/place居場所)を受託させていただいております。
  • 世田谷区 2014年4月より「世田谷若者総合支援センター・メルクマールせたがや」にて委託事業を受託させていただいております。
  • 台東区 2016年4月より台東区若者育成支援推進事業を受託させていただいております。
  • 千代田区 2022年3月より千代田区ひきこもり相談窓口として委託事業を実施させていただいております。

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教育についての業績は、こちらをご覧ください。

  • 南多摩保健所、多摩総合精神保健福祉センターにおいて当事者の講演、演劇ワークショップ実施
  • 茨城県保健所において講演、演劇公演実施
  • 日本学校メンタルヘルス学会 第14回大会事務局 
  • 同学会 私学メンタルヘルス委員会・学校心理教育委員会 協力
  • 神奈川県横須賀市教委、東京都清瀬市、千葉県千葉市での学校メンタルヘルスリテラシー教育研 究会 講演

講師派遣やプログラムにご関心やご協力いただける学校、教育委員会がございましたら、ご連絡をお待しております。
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ご質問等ございましたらお気軽にお電話ください

連絡先
TEL 03-3941-1613 FAX 03-3947-0766
受付時間 月〜土 10:00〜18:30(月 21:30まで可)
Mail club.myoga@gmail.com


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メンタル部門相談室

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